行ってきました!
「犬島時間」。
10年一昔とはよく言ったもので、もうそんなになるのか…と感慨しきり。
今回の展示は10年目だから…というわけではないのでしょうが、参加作家さんの「犬島」への想いがより強く感じられる作品が多いように思いました。
今まで犬島で過ごした島民の数を洗濯バサミを用いて作られた作品。(生活の象徴のような洗濯バサミで文字通り支えあって、繋がり合って出来上がる純白の塔は犬島の心。
そして、今回子供を思わせる作品が多かったのも印象的。過疎の島に子供という未来を呼び込むように…。
犬島時間のグッズも買える「白い家」。ここでも犬島の石、銅、製錬所の砂などを使ったガラスや陶芸作品たち。ブルーとグリーンの特徴的なカラーは犬島の色なんです。
犬島はいま春爛漫!様々な花々が競うように咲いています。きれいに手入れされた花々や菜園にはゴミひとつなく、島民の方たちがいかに島を愛しているかが伝わってくるようでした。
その、島の景色と呼応するような作品を探してゆったり歩く楽しさ…。
Z家の今回のお楽しみは島の古民家で開催される
三尾奈緒子×諸田大輔フルート・デュオ・コンサートを聞きに行くこと。(
5月4日(土)14:30〜も開催されます。)
古民家の縁側に近所のお母さんたちと座り、(たぶんお母さん方が生まれて初めて耳にするであろう)現代音楽を聞く…。時折、うぐいすや野鳥の鳴き声がシンクロするというまさに前衛的なコンサートとなりました。こんなのないですよ!
圧巻はこの「犬島」のために作曲された1曲。初演に立ち会えるなんて身震いモノです。
その勇壮な調べは製錬所があったころの祭りの様子が目に浮かぶよう。
素敵な体験をさせていただきました。
島に渡ったら、ぜひ見ていただきたい作品があります。
旧郵便局の一角にひっそりと座っている大きなおばあさんの人形…。
これは主催者:
青地大輔さんのインスタレーション。
あれ?写真じゃないの?と思われた方も多いんじゃないかと思います。
このおばあさんの人形の作者は、なんと青地さんが犬島時間を始めるより前に、島での撮影でモデルになってくださった方の孫。いろいろないきさつを経て、自分のところにやって来た人形の事を思うと不思議な縁を感じずにはいられなかったそうです。
このおばあさんの人形の見つめている眼差しの向こうには…きっと「犬島時間」の10年の歴史がある。そのような想いで、今回自分の作品の一部として犬島に帰してあげようと思われたそうです。
こんな奇跡が起こる「犬島時間」。ぜひ、その時間を共有してみてください。
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第十回 犬島時間
4月27日(土)〜5月5日(日)
※海風は思ったより冷たいです。いつもより暖かい格好でお出かけください!
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