ゼットに置かれているのをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、
このスゴイ!!アーティストブック、実は個人で作られたものなんです。
少ない印刷部数で表現したい想いの丈を思う存分作った本を「リトルプレス」というならば、これはまさに究極の「リトルプレス」。
見た瞬間に頭をよぎったのは不躾ながら「これっていくらかかったんだろう…。よく奥さんOKしたな…。」
ページ数、紙の種類…おもわずくらくらしてしまいました。
これを作られた
因幡誠さんは広島の画家の方。
昨年、MANさんがカバの絵で受賞された、損保ジャパン美術財団奨励賞を今年受賞されている方であります。
Picoの先輩でいつも、このひとはすごい!と尊敬しておるのですが、久しぶりにお会いして、ますますスゴイ!というか「因幡サン、とうとう行くとこまでいっちゃいましたね…。」という圧倒的な敗北感すら感じた(^^)お方でございます。
このアーティストブック
「不確かな記憶」なにが究極ってこだわりようがハンパないんですが、(こだわりってあんまり使わないんですが、あえて今回は使わせてもらいますヨ。本人はものすごく熱いんだけどわかる人にしかわからないという意味で。)
まず、アーティストブックなのに作品がほとんど紹介されて無い(^^)。
因幡さんの作品の持つ世界観を閉じ込めたと言える作りはとても新鮮。
なるほどブックタイトルのように作品から得た印象だけが記憶の中から呼び覚まされるようです。
この本を編集・デザインされたのは奥様。さすがです。
そして、1冊の中に何種も違う紙を使ったりする道楽ぶり。
印刷・紙フェチを自認する作家さんが本を作るとこんなにオソロシイことになるんだ、というお手本です(^^)。
とどめは特別梱包(右下のヤツね。)
このバージョンをお願いすると、なんと因幡さんが梱包材にまで絵を描いてくれるという。
だから、Z家ではこの梱包がほどけない…(^^)
こんなにすごい因幡さん、じつは現在広島市内で個展開催中です。
会期は本日までですが、文字どうり本日中ですから作品の本物を見てみたいかたはぜひ行ってみてください。
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因幡誠油絵展「分散系溶液状態」feat.宮武裕
2010.6.23(水)〜27(日) 〜PM24:00
音楽喫茶 ヲルガン座 4F廃墟ギャラリー
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個展の様子は
こちらからも覗き見できますよ!