県内各地各所で繰り広げられている国民文化祭。
9日間という短い期間なので、お店が休みのこの月曜日だけが見に行ける唯一の機会とあって、どこがいいかと言われたらピカイチここしかないでしょう。
ということで、県北の美術館を中心に旅してきました。

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奈義町現代美術館 Nagi Moca
現代美術展〜現代アートの饗宴〜
この春ここで個展をされた椿苑さんの作品がもう一度観られるとあって、ラッキーでした!
雄大な那岐山を背景に構える当美術館の中に、もうひとつ神秘的で畏敬の森が存在するようで、不思議な感覚になりました。
他の作家さんも現代アートという括りの中でじっくりと真摯に作品に取り組まれている姿が垣間見られて、本当に行って良かったです。
建築自体がアートと一体になっている美術館では日本初ながら、常に新鮮さを失なわないのは、学芸員さんの努力の賜物、岡山在住でまだ観に行ったことのない方はこの機会にぜひ!

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勝山文化往来館ひしお
日韓現代美術「紙」往来展
江戸時代の醤油蔵を美術館として再生した当施設を見るだけでも、行く価値ありです。
今回は真庭市の伝統文化である紙という素材を採り上げて、県内と韓国から4名の美術作家を招待し、インスタレーションが展開されています。
紙は、古来から潔めの記しとして使用されて来た歴史があるからなんでしょうか、4人の作家さんが造形する紙の作品には、どこか気品があって凛とした雰囲気に包まれていました。
併設してあるカフェもついつい長居したくなる誘惑に!
今回は、次があるので早々に腰を上げました、すみません。

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ひのき草木染工房
染織家の加納さんが主催する工房にお邪魔しました。
勝山全体を引っ張って行かれているこのエネルギーはすごい!
元気しっかりいただきました。
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岡野屋旅館プロジェクト
旭川の流れを眼下にできる素晴らしいロケーションの元旅館の各部屋をアート展示するプロジェクト。
この旅館プロジェクトにしても1年前から準備、整備されているとか。
勝山の町全体が、来訪者を笑顔で迎えてくれるような温かい連帯した雰囲気で、文化祭というお祭り的にこの時期だけで終わらない、継続的にアートを中心とした骨太な町おこしが行われていることがうかがえました。

この時点で午後3時。
実は、もうひとつどうしても行ってみたい美術館が…。
カフェゼットは夏から写真展が繋がっています。
写真の原点みたいなところを自分の目で確かめてみたい気持ちがありました。
iPhoneには目的地まで1時間半をさしている。
次の美術館は午後4時半が最終入館時間。
ここまで来たのでとりあえず、行ってみよう!
何とか無事4時前に到着。
閉館までの1時間をたっぷり楽しめました。
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植田正治写真美術館
ひと、たち。もの、たち。
実は、8年くらい前に一度来たときも、タイムアウトで入れなかった美術館、今回はリベンジできました。
ゼットの次の展示会のDMハガキ、今回お邪魔した美術館、工房にも置かしていただきました。
ありがとうございます、今後ともよろしくお願いします!

そして、今回走行距離約400キロのドライブ中、眠気をすっきりと抑えてくれた頼もしいお伴がこれ。
ネーミングにインパクトがあってスーパーでついつい購入。
ハード系グミのため、しっかり噛むほどに顎の運動になります。
これ、瀬戸内芸術祭用に喉の乾きを癒すのに買って以来、重宝しています。
by マスター