はじめて「
岡山文学フェスティバル」のイベント
【おいしいおはなし】に参加させていただくことになりました。
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2011年3月13日(日)までの当フェスティバル期間中
カフェゼットは小説【
食堂かたつむり/小川糸著/ポプラ社】に登場するメニュー
ジュテームスープ
ホットチョコレート

以上2品を期間限定でお出しします。
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ジュテームスープ…これを飲むと恋や願い事がかなうという野菜と塩だけの余分なものは一切加えないシンプルな、それでいて本当に滋味豊かなスープです。
小説本文より抜粋『私は、厨房にある野菜の中から次々と選んでそれらを細かく刻み、火の通りにくいものから順にバターで炒めた。…(中略)…鍋の中で、たくさんのイメージが重なり合い、次第にひとつになっていく。それはまるで、画家が本能に任せて絵の具を運ぶようだった。私は、自分の中の直感だけをたよりに即興で料理した。』
ホットチョコレート…文庫版の番外編チョコムーンに掲載されています。
小説本文より抜粋『ボク達はもう、そのホットチョコレートを飲んだだけでまいった。何を隠そう、チョコレートはハルミ君の大好物なのだ。そしてボク達の出会いにも、チョコレートが関係する。おそらくこれは、
テオブロマのキャビアチョコレートをミルクに溶かしたものだ。』
小説【食堂かたつむり】を読んで、一番にこの2品を作ってみたいと思っていました。
ちょうどバレンタインデーからホワイトデーにかけての期間にぴったりなこともあって、迷わず希望を岡山市文化振興課のWさんに伝えました。
著作権の問題があって、難しいかもしれません、とのお返事。
でも、Wさんの努力でポプラ社を通して小川糸さんから、作っていいよというOKをいただいたと聞いたときは、正直プレッシャーの方が大きかったような。
試作は小説の通り作って一発で味が決まり!さすが小川糸さんですね。
余計なものを何も入れないことで、野菜本来のうまみが引き出せる、大地の恵への感謝、そんなところまで行き着くようなものになっていると思います。
これから約一ヶ月半、気をひきしめて頑張ります!
小説【食堂かたつむり】、まだ見ていない方で料理好きの方は、ぜひ読んでみてください。
by マスター