
まずは、今回の展覧会の主役ともいえる
「木の器たち」からご紹介します。

小林さんご本人からのメッセージです。
「木材を加工した部品を組んで作るのが
指物。
木材をろくろや旋盤でくるくる回してまん丸に削るのが
挽き物。
鑿(のみ)や彫刻刀やドリルで彫り込んで作るのが
刳(く)り物です。
今回展示の器たちはすべて
刳り物なんです。
ひたすらゴリゴリグリグリ。
正確な円形や同じ形を複数作るのは難しいけれど、楕円や四角、多角形など自由自在にどんな形でも作れるのがこの技法です。
だからひとつひとつの器に個性が出ます。
グリグリゴリゴリ。
最善の形まで削って行きます。
作り手が出来るのはここまで。
あとは使い手の方にいっぱい使い込んで、ときどきお手入れをしながら器を育てて行ってくれたらうれしいです。」

会場には、グリグリゴリゴリしている制作途中の作品(上の写真)も持って来てくれたりして、見て楽しい展覧会になっています。

そして、そして、小林さんからの追伸、
「器の表側を刳りぬいて行くより、実は裏側を削る方が手間がかかるんです。手に取って、裏側も見てやってください!」。
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今回、展示しております
器、カトラリー、蓋物、オーバルボックス、椅子や家具…すべて注文を受け付けます。
このお皿を6枚揃えたいとか、カトラリーを5セットとそれを入れるケースも一緒にとか、ロッキングチェアを自分の身長にぴったり合わせて作って欲しいとか。
何でもお気軽にお尋ねください!
明日18日(金)は午後2時から閉店まで、19日(土)、20日(日)は終日、小林さん在廊されていらっしゃいますよ。
by マスター