続いて、木のカトラリーを紹介します。

小林さんのメッセージから。
「木のカトラリーが
やさしい10の理由。
器に当たってもコツコツ音がしない。
冷たいモノを食べるときヒャッとならない。
熱いモノを食べるときアツアツッとならない。
口触りがやわらかい。
触ったとき冷たくない。
以外と使いやすい。
案外汚れにくい。
存外扱いやすい。
使い込むほど味が出る。
そこにあるだけでほっこりする。
…多分に主観が入っていますが…」

この小さな作品たち、主役の器に添えられた脇役に思えるかもしれません。
しかし、堂々の主役を張れる名子役なのであります。
一番下の制作途中の部材からわかるように、たっぷりと厚みをとることで、柄がアーチ型カーブを持つことができます。
この柄のカーブが、平べったいカーブを持たない雑貨のカトラリーと一線を画するのです。
まず、すっと親指と人指指の二本で気持ちよく手に取ることができます。

そして特にスプーンの場合ですが、十分なカーブを持つことでスープなども掬いやすいのであります。
フォークの場合、先の隙間は、パスタなどが取りやすいような3mm弱となっています。
いずれも小林さん自身で何十回も試作を重ねては実際に使ってみて、今回のフォルムに行き着いた、まさにオリジナルの小林カトラリーなのです。
もちろん、食卓に並べたとききちんと安定して置けるよう、3点で支えるような構造になっていたり(すごくデリケートな彫りになっているので一見わからないのですが)、バランスが絶妙になるように柄の長さも考えて作っているというからすごいですね。
他にも柄が大変細いので彫るときに力を入れすぎて折ってしまうことも多々。
陶芸のゆうらぼさんとのコラボ展で、珈琲カップに添えるスプーンの要求課題が大変高かったのも、今あるカトラリーの礎になっているそう。
値段的にも今回一番お求めやすいものになっていますので、まず手はじめにカトラリーからというのはいかがでしょうか。

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今回、展示しております器、カトラリー、蓋物、オーバルボックス、椅子や家具…すべて注文を受け付けます。
何でもお気軽にお尋ねください!
19日(土)、20日(日)は終日、小林さん在廊されていらっしゃいますよ。
by マスター