(C)2010『洋菓子店コアンドル』製作委員会

見て来ました(朝一、9:00から)。
いい、いい、と評判のこの映画。
パティシエの登場する物語は数あれど、お菓子作りの現場の雰囲気をこんなにリアルに伝えた日本映画は無かったような…。
大使館の晩餐会を努めるほどの実力を持った洋菓子店コアンドル、開店時間に合わせてゲストが外で行列を作って待っている…そんな繁盛店でも「うちは最高のものを求めやすい価格で提供する」のがモットー。
だから、オーナーの依子は、休日も「決算業務」で頭を悩ませる。
もちろん経理専門の事務員なんか雇う余裕はありません。
一流の菓子職人を目指した子たちが、現実の厳しさに負けて何人辞めていったことだろう。
ついには依子自身の疲れが原因で大怪我、店はたちまち一時解散状態に陥ってしまう…。
国際コンクールで何度も優勝経験のある伝説のパティシエ十村でさえ、質素な私生活を垣間みせる。
…身につまされる思いが。
自分の信念を貫き正直に経営することが今の時代はむずかしくなってきている。
でもそうそう人生捨てたもんじゃあない、お金には変えられない大切なものがいっぱいある。
同じ釜の飯を食った仲間とのつながり、ゲストに本物の感動を与えることのできる喜び、明日も頑張れるという充実感。
この映画を見て元気をもらいました!
by マスター