昨日からの続き。
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佐野行徳 札幌市出身松江市在住
「けしきをテーマに製作を続け、近年は主にコラグラフ(凹版画)の手法を取り入れたモノタイプの版画やインスタレーション、絵画を中心に作品を展開しています。本展ではこれらの技法により製作された平面作品をご紹介します。」
大学で美術を学び、グラフィックデザインの仕事をするかたわら美術作家として活動中。
現在は主に上記の技法による作品制作のほか、海岸で採取したビーチグラスを用いたインスタレーションなど、その表現手法は多岐にわたる。
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関野智子 岡山市出身西粟倉在住
「西粟倉で作られた【あわくら和紙】を使って絵を描いてみました。描くために作られた紙では出ない独特の質感やマチエール(筆つかい)を楽しんでいただけたらと思います。」
学生時代より油絵を専攻。倉敷市内の中学校に教諭として勤務した後、2001年より作家活動を本格的に始める。
2009年西粟倉村に移住。
華々しい数々の賞歴は、若手作家の中でも群を抜いている。
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関野倫宏 岡山市出身西粟倉在住
「機構のブラックボックスを紐解くオートマタ(絡繰人形)をテーマとして木製玩具製作をしています。
ムズかしいことは置いといて絡繰の動きをお楽しみください。」
学生時代から海外の玩具やパズルに興味があった。
タウン情報誌制作会社に勤務した後、木製玩具作家を志し現代玩具博物館に勤務。
2009年、西粟倉の森に関するプロジェクトに参加。
2010年4月より独立。
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山口千恵子 岡山市出身松江市在住
「オアシス運動(おはようございます、ありがとう、しつれいします、すみませんの挨拶運動)をテーマににたイラストの連作。コンピュータで制作し、デジタルリトグラフの技法を用い、和紙に出力しました。」
学生時代は日本画を専攻。現在、フリーランスでイラストやCGを制作するかたわら、日本画・アクリル・デジタルなど素材にこだわらず制作活動を続けている。
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同じ学びやで、また同じ工房や同じ職場を通して、互いに時間を共有したことがあるというのがそもそもの6人の繋がりです。
別々の場所で作家として時間を重ねていくうち、誰が誘ったわけでもないのに、岡山県北、山陰にそれぞれが活動拠点を移して再会することに。
森が立派に育つには、木を植えてから百年くらいの長い時間が必要で、植える人は自分の生きている間にその木が大きくなるのを見届けることはできません。
そんな長い長い時を感じながら制作していくことで、何か都会とは違う時間を共有しながら、以前とはまた違う特別の連帯感を楽しんでいるかのようです。
ゼットに初日来られた方々も、絡繰りを動かし、木の器に触れながら、手漉き和紙の絵を楽しみ、抽象絵画に里山の長い歴史を感じ取り、都会からなくなったような人の温もりを汲み取る…ちょっと北の国からのそんな悠久の流れに癒されているかのようでした。
生活雑器や小物、アクセサリーなども展示販売していますよ。
展示2日目は、関野智子さん、関野倫宏さん、糸日谷さん在廊です。
ゼットも森をイメージした野菜サラダをお出ししています、よろしくお願いします。
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by マスター