約1ヶ月前の台風の日、大阪の
海月文庫さんに行ってきました。
以前から、行ってみたいと憧れてたんですが、今回の目的は
長谷川義史さんの個展
「
こどもたちGO!」を見ること。
東日本大震災で被災した子供達のために描いたという、全て肉筆画。
夕陽をバックに(と私は思いましたが)切なそうな、でも強い瞳をした子供達がそこにはたくさん描かれていて、なんだか涙がでそうになりました。
そして、もう一つの目的は同じく長谷川義史さんの最新刊「
8月6日のこと」をいち早く見たい!ということ。
(もう刊行されてますが、その時は発売直前でした)
さすが長谷川義史さん、会場では完売で手に入りませんでしたが、1冊だけあった見本を読ませてもらいました。
震災の、そして原発ことを思い起こしながら…。
優しい語り口で描かれる8月6日の日常から始まる物語。
8月6日、今年くらいこの日を本気で意識した年はなかったかもしれません。
今までは毎年ニュースから「黙祷」の声が流れるとき、「あ、今だったんだ。」と思い出すくらい。
母は以前、「そういえばあの日の雲は普通じゃなかったわ…。」と語り、
義母は、最近の原発関連の報道を見てぼそりと「よく考えたら、わたしたち食べてたもんも危なかったんよなあ…。あのころはわからんかったけど…。」
その時はさらっと聞いていた事が、今になって初めて8月6日は私たちの生活に繋がっているのだとしみじみ実感したのです。
そして、こちらは
451BOOKSさんが持ってきてくれた本。
「ここが家だ 〜ベン・シャーンの第五福竜丸」
恥ずかしながら今まで知りませんでした。この本の存在。
ベン・シャーンの美しく力強い筆致であの第五福竜丸の物語が進んで行きます。
「第五福竜丸」…この話も、私にとっては歴史の教科書に出てくる記載が記憶のほとんど。
マスターはさすがに私よりはよく知っていて、「…ゴジラ」と一言。
「ゴジラ」も最近のものしか知らないわたしは1作目をみてビックリ!
オープニング、衝撃的過ぎます…。そういう話だったんだ…。
この中のベン・シャーンの麦畑の絵…美術の教科書に載っていてとても好きな絵でした。
Happyな絵かと思っていましたが、こういう意味で描かれたのか…。
今だからこそ、心のそこから響く本があるように思います。ぜひ読んでみてください。
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