福山のアートウォークに行く前に、どうしても見ておきたかったところがあって笠岡に寄りました。
笠岡市立美術館で開催中の【
岩橋英遠〜壮大な自然を描く】。

以前当美術館の館長さんにお会いしたとき、「英遠さんってどんな画家だったんですか」という素朴な疑問に、心優しく丁寧にわかりやすく教えてくださったことがありました。
当初は独学であるがゆえの至難の道とその独創的な画風がいかに現在大家とされる画家たちに多大の影響を与えたかというお話、そのせつは本当にありがとうございました。
これは見ておくようすすめられた展覧会だったので、いやがおうにも期待に胸弾ませて入館しました。
展示数は全館埋め尽くすほどの初期から晩年までの代表作を一堂に介しています。
大作が中心で、どの作品もダイナミックで、見応え十分。
中でも圧巻は、「
道産子追憶之巻」。
29mにも及ぶ北海道の四季を30年近く費やして完成したという作品。
収蔵の北海道立近代美術館以外ではなかなか一覧で展示するのが難しいと言われて来たらしいのですが、竹喬美術館で見事に一望できるのが今回の目玉のひとつになっています。
数千といる蜻蛉の飛来にこの厳しい自然の中で暮らして来た人々の魂が宿っているような気がして、感動のあまり、その場を立ち去ることができませんでした。
朝一で入館して、時間を忘れて見入ってしまい、気が付いたらもうお昼に近くなっていました。
この展覧会は、10月23日(日)まで開催中です。
当展覧会の図録も竹喬美術館館長さん書き下ろしによる豪華オリジナルのもので、その力の入れようがわかります。
風景を描いてみたい方は、この機会を見逃さないでくださいね!
by マスター

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