連日ディープな妖怪談義に花が咲いてるZですが、続いてのコワモテ?の妖怪マスターたちをご紹介。
染色:北野静樹
「自然との境目に漂う『畏怖』なのか、はたまた『感謝』なのか。
妖怪は、これらの怖れや禍福をもたらす存在として具現化されたものだと思う。
古いものや老いたものは、それだけで神聖とされてきた価値観も、
妖怪(九十九神)が古い物や長く生きた物の憑き物という解釈と重なる。
現代では妖怪の存在の実証はされておらず、
科学が未発達だった時代の呪術的思考の産物や迷信とされるが、
はたして本当に妖怪は存在しないのだろうか。
日本人の心や思考のあり方を表す一つの事柄として
私は『妖怪』というモチーフに取り組んでみる。」

今回の妖怪マスターの召還者の北野さん。昨年は恐竜でしたが、妖怪もかなり深いです(^^)
伝統的な妖怪の図案を日常に楽しめるTシャツや手ぬぐいにしてくださってます。
夏にこのTシャツ!着ていくだけで話題をさらいそう!夏のお出かけにいかがでしょう?
光畫:加賀雅俊
「『うしおととら』が好きです。
海洋堂の食玩、妖怪根付にハマりました。
大学の美術概論のレポート発表のテーマに選んだのは吸血鬼でした。
何なんだろ、妖怪って妙にそそられる。
何故だろう、妖怪ってもの哀しいのに愛嬌を感じる。
そして妖怪って存在は実に小粋だ。
写真という実写の手法で妖怪を表現する事には頭を悩ませましたが
私なりの妖怪オマージュを感じて頂ければ幸いです。
お力添え頂いた、CARATプロジェクトカンパニーの役者たちと
TOP HAIR La luceの坂口さん&ヘアモデルに心から感謝します。」

実は今回一番楽しみにしていたのは加賀さんの作品。
…だって、「実体を写し取る写真」で「実体の無い(あるかもしれないけど)妖怪」の写真ですよ!
いったいどんな風になるのか、興味しんしん。
妖怪のコスプレっぽい写真なのかな〜?それとも心霊スポットみたいな写真かな〜?と思っていたら、
見事に裏切られましたね。納得。
やっぱ、居るわ。妖怪…。なんか見た事あるような気がする。コンビニの裏で、駅のホームの端で。
加賀さんの作品は、現代に潜む妖怪の姿かも…。
意匠:鳥越眞生也
「江戸の昔より「妖怪」は、本来持っていた「闇」や「恐れ」だけでなく
「洒落」や「滑稽」など遊びとしての創作の対象にもなってきました。
そのイメージの源泉を
室町の「百鬼夜行図」絵巻にまで遡ることができる妖怪の「姿形」で
今どんな「遊び」が出来るのかを楽しみつつ模索した作品達です。
面白がって頂ければ幸いです。」

鳥越さんの作品、この古文書を「モチーフ」にした版画…と思っている方が多いと思いますが、
それこそが妖し。見事に化かされてます。
この古文書、全てが鳥越さんの創作、完全オリジナル。
和紙の擦れて破れた様子も陽に焼けて紙や印刷が退色した様子も…。
もちろん、中に描かれている文字もすべて…。この文は「ようかいぶん」…。
よ〜く見て帰ってくださいね。何重にも魔が潜んでいますよ!
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【 妖怪茶房〜妖に魅入られし者共の怪しき業の数々〜 】
硝子:井本真紀 光畫:加賀雅俊
染色:北野静樹 硝子:白神大典
畫図:時実月夜 意匠:鳥越眞生也
2012.8.1(水)〜8.12(日)
11:00〜19:00
※期間中の月・火は定休日
※最終日は 18:00まで
※期間中は交替で作家在廊されます!
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