11/22(日)、
「備前福岡ART小路2015」に行って来ました!
備前福岡の市といえば、日本史の時間に習ったくらいの由緒ある市。
(九州の福岡の地名の由来はこの備前福岡から付けられたっていうくらいですから〜。)
その歴史のある
市×ART。わくわくしながら出かけたら…期待以上でした!
まずは、これまた
備前福岡の市にゆかりのパフォーマンス
「一遍上人伝説〜備前福岡「市」絵巻」。
あの
踊り念仏の
一遍上人ですよ。
当時のように(って当時を知らないけど(^^))、市の辻に設けられた舞台で繰り広げられるパフォーマンスはまさに、当時もさもありなんって空気感で出店の通りを往来する人々を巻き込む盛り上がり。
大西千夏さんのたくみな語りに引き込まれ、
高須悠高さんのまさに踊り念仏!と
大岩主弥さんのアクションに度肝を抜かれ…。
…踊り念仏…当時の人にとったら、もう野外ライブ!!ですよ(^^)
一遍上人、超クール!!だったと推察されます。そりゃ、追っかけもわんさかできるというもの…。
なんてことを思いながら、妙興寺の中へ。
そこでは、
小林テレサさんの「ほどみくじ」が。
さまざまなものをほどいて、そしてほどいたものを結びつけて”次へ”行く。
ちなみにわたしは「大ほどけ:身の回りのいろいろなしがらみが見事にほどけていきます」。
ありがたや、ありがたや。
その奥には、樹齢300年の大イチョウをとりまくように絶妙に配置されたオブジェ。
「からまないようにからむ。」大イチョウの落ち葉がオブジェに舞い散り、少しずつ姿を変えていく様は、互いを認め合いながら一緒に新しい関係を築いていく…そんなふうに思えました。
妙興寺のお隣の旧家「仲崎邸」の蔵では、福岡出身(!もう一つの福岡ですね)の
柴田高志さんの作品が…。これは、なんというか大人のお化け屋敷!?(スイマセン。。。柴田さん)
真っ暗闇の中にところ狭しと貼付けられた、意味がありそうな作品(というか、どうみてもお札…)
こ・れ・は…懐かし怖いすごい迫力でした。写真は明るく映っちゃってますが実際は懐中電灯片手に手探りで進む状態。小さい頃、いたずらして押し入れや納戸に入れられた時のキョーフが甦る…。
お話を伺うと、描かれたものは文字でもなくまったく意味を持たないもの、なんだそう。
蔵の中に納められたものたちの、長い長い時間が積もり積もって”なにか”に成っていく…。
「備前福岡ART小路2015」いい意味で肩の力を抜いて、楽しめました。
ここ数年、あちらでもこちらでもARTイベントの花盛り。
その中でもここはちょっと匂いが違ったように思います。
こんなに”ART”が馴染んだというか、地元の人の中にとけ込んじゃったものはあまり無いように感じました。地元の人が”ART”を特別なものとして思ってないというか…。
おもしろいもの楽しむおおらかな感じが、かつての「市」を思わせてくれるようでした。
さすが当時の超アバンギャルド:踊り念仏の一遍上人を受け入れた市だけのことはある!
次回も楽しみにしています!