小林泰子さんの作り出す空間に癒される方、続々。
今回のテーマは「そこの曲がり角まで来ている春」。
「春の息吹を閉じ込めて冬を過ごす木々」。
そう、気配は感じるけれども目には見えない…。隠れて表には現れない秘めた希望や意志。
いつもの
泰子さんの作品よりも鮮やかな色合いがその内なる思いを滲み出るよう表現しているのですが、見所がもう一つ。
遠くで見ると1色に見えていたのが、近くに来ると実は2つの色の異なる糸を組み合わせている、ストライプ!
距離によっても、見え方が違ってくる今回の作品は、ちょっと意味深。
近づいたり離れたり…その距離感で印象が変わるなんて、人間関係や、はたまた自分の「夢」へのスタンスに似ていると思いませんか?
光があたるとまるで春の海のような煌めき。
赤×チョコレート色。正反対とも思える配色も今回の特徴。
真逆の要素が一つになって、欠けたまま新しく作品として生まれ変わる…
まるで人のようじゃありませんか。
そして、その葉をまるで波打つように配された今回の大作。
リズミカルなグラデーションがまるで鼓動のように感じられます。
ぜひ、作品の前に立って、遠ざかったり近づいたりしながら鑑賞してみてください。
そこまできた春の予感へのドキドキした期待が体感できるはず。
まだ見えないけれども確かに曲がり角の向こうにやって来ているという確信。
赤毛のアンの名言にもありますよね。
「曲がり角をまがったさきになにがあるのかは、わからないの。
でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの。」
【小林泰子作品展〜Spring is just around the corner〜その曲がり角の向こうに】
2016年1/20(水)~31(日)
11:00-19:00 最終日:18:00まで
※このあとの在廊:1/30(土)、31(日)