真鍋島の匂いや日差しの温かさがが伝わって来るよう。
島に住んでる気分になる…との感想の多い
【五里五里と呼ばれる島〜青地大輔写真展】。
「島」の写真と言えば
青地さん…みなさんじっと見入っています。
…と思ったら…あらそこにも、ここにも…居るわ、居るわ。
島の猫たちが写っているのです。
あまりに景色にとけ込んでいて、一見素通りしてしまいそうだけど、実は居る。
以前はこういう風景、私たちの周りにも普通にありましたよね。
家猫、野良猫関係なくそこここに猫が居て…。
「懐かしい。」
一言で言えばそうなんですが、それだけでは片付けられないざわざわした気持ちになってしまった私。

空前の猫ブームという今。
「かわいい〜」=猫。(もちろん私も大好きですが)
今回の青地さんの写真には…かわいい猫が居ないのです。
ここに映ってるのは、「家猫」「野良猫」とかいう分類も超えた”ただの猫”。
かわいがる対象ではなく、人と対等の…木や草や虫と同じ”ただの猫”。
島の人も「かわいがらなきゃ。」でも「増えて困る。」でもなく、まるで知り合いとすれ違うごとく自然。
…しいていえば「おったんか。げんきにしとんか。」
一見猫が映っていると気がつかなかったのはそういうことかもしれません。



”ただの猫”…居たよね。昔は。
たくましく、潔く、飄々と生きる動物の猫。
…さて私は?…無意識に自分に問いかける…。
猫を探しながら写真の風景に入り込んでしまうのです。
そこが青地さんの写真の力なのかも。
※当ブログ記事に掲載している青地氏作品は、一部分トリミングを施したもの。
実作品の迫力とかを少しでも感じていただきたいという思いでご本人の了承を得たものです。
【五里五里と呼ばれる島〜青地大輔写真展】2016年5/25(水)〜6/5(日)
11:00-19:00 最終日:18:00まで
在廊:5/29(日)〜毎日在廊してくださる予定です。作品はすべて販売しています。
