最終日6/19(日)となりました。
【江田明裕作品展〜Life Style Glass〜】。
最後に、今回のDMにもなった
「ガラスペン」のことを…。
江田さんの作品展でその存在を初めて知った、という方も多い「ガラスペン」。
これ、実は日本が発祥なんです。ペン=発祥は西欧と思ってたけど違いました。
その繊細な美しさから、「書くより美しさを愛でるもの」というイメージが強いかもしれませんが、
ちゃんとインクを含ませると意外とハガキ1枚くらいは書けちゃうんですよ。
書いた感じは、見た目の印象からものすごく細い硬質な線が引けそうですが…
さにあらず。万年筆のまろやかな線に似ています。
しかも1本1本全部手作りですからね〜。引ける線もそれぞれ個性がちがう。
見た目もいいけど、必ず試し書きをして「自分に相性ぴったりの線」を探してくださいね。


そして、「自分だけの1本」を見つけたなら…
ちょっとした書き方のこつやお手入れの仕方がありますからね。
「ガラスペン」はペン先が命!その名の通り、繊細で壊れやすい”ガラス”ですから…。
フツーの文具の”折れない芯”とか”どんな書きかたにもフレキシブル対応"、じゃありません。
相手(ガラスペン)にあわせて、自分を変えて馴染んでいく…
それを「面倒くさい」じゃなく「愉しみの時間」と思える余裕が必要な大人の道具といえましょう。

さて、
【書き方とお手入れ】は…。
まずはいきなり書くんじゃなくてすこし練習をしてください(^^)
●インクをペン先1/3くらいにつけてまっすぐ引き上げます。インク瓶にペンを浸す時は、底にペン先が当たらないようにそっとね。
多くインクが付きすぎた…と思ったら、
ついつい、インク瓶の縁でペン先のインクを拭ってしまいそうになりますがそれも我慢。
(底にペン先を強く当ててしまうと先が壊れてしまうことがありますから…。)
●書くときは筆圧をかけずにゆっくりと滑らすように。(筆圧がかかりすぎると先が折れちゃうかも。肩の力を抜いてリラックス〜!)
すこし寝かせるようにすると書きやすいですよ。
そしてセンテンスで区切れるときにすこしペン先を回しながら書くのが、長く書けるコツ。
(ペン先にの筋にインクが均一に保たれるようにね。)
●お手入れは…。使い終わったらペン先を水で洗ってティッシュなどで拭いてから、
ペン先が傷つかないように保護してしまってください。
…書きはじめるというだけでこの手間(^^)
でもね、筆にしても、パソコンにしてもスマホにしても、最初は馴染むのに時間がかかったでしょ?
そして、何でもキーを打ったりフリックしたりで
あっと言う間に、文章が作れてしまう昨今、
ゆっくり一文字、一文字を丁寧に書く時間はかえって貴重かもしれません。
おりしも、来月は「文月」。
夏のお便りで試してみるのはいかがでしょうか?
「ガラスペンで書いてみました。」そんな暑中見舞いが届いたら、涼しい風が吹いてくるようですね。
【江田明裕作品展〜Life Style Glass〜】2016年6/10(金)〜19(日)
11:00-19:00 最終日:18:00まで
在廊:毎日在廊してくださいます。