今週末9/17(日)までです。【佐野行徳作品展〜けしきのかたち】
タイトルにもなっている”けしき”。なぜ”景色”じゃないのか?
なんとなく風景が見えてくるからじゃない?それも正解です。
この”けしき”、単に風景ということだけじゃなくて、お茶の世界でいう”見立てのけしき”。
抹茶茶碗に釉薬が垂れたり、備前焼の焼くときにできた模様を風景に見立てる…。
それを「〇〇のけしき」というんですが、
行徳作品の”けしき”はまさにこれ。
だから、何が見えてくるかは見る人次第。
見る人の心の中に、その作品のタイトルはある。
行徳作品はその時の心の有り様を映す鏡なんですね。
そして”けしきを愛でる”この感性、どうも日本人特有のものらしい。
黙っていても通じあう…そういう感覚にも近いですね。
行徳さんの作品が静かだけど強い印象を与えるのは、禅寺の庭を眺めているような気分になるからかもしれません。
さて、そうやって眺めてみると…。
手のひらよりも小さな作品に、世界が広がっています。

何が見えますか?
「朝霧に煙る湖」、「雪景色」「強い風の吹く枯野」…
まさに見る人によって様々ですね。

「里山の風景」
「サント・ヴィクトワール山」…セザンヌの?そういえばそうですね(^^)

「冬の晴れ渡ったキーンとした空」、「ハワイのキラウエア火山の溶岩大地」
すっかり忘れていた風景を思い出した。という方もいましたね。

「『嵐が丘』のヒースの咲く荒野」、「薄暮の街並み」、
…「これから進む未来」。

自分の中の”けしき”と向かい合ってみませんか?
【佐野行徳作品展】けしきのかたち2017年9月6日(水)~9月17日(日)
am11:00〜pm7:00 最終日はpm6:00まで
在廊日:9/16(土)、17(日)
行徳作品をイメージしていろんな素材を複雑に重ね合わせたチョコレートケーキです。
ぜひ合わせてどうぞ。
