今週末4/1(日)までです!
【じじ 三宅智子写真展】。「おじいちゃんを思い出した…」「実家に電話してみようかな…」
自分の家族を重ねて、遠くを見ている方が多い作品展。
写真に写っているのは三宅さんのおじいさまですが、なぜか自分のおじいちゃん、おばあちゃんを思い出してしまうのです。
突然ですが、自分の両親やおじいちゃん、おばあちゃんを最後に撮影したのはいつか覚えていますか?
お正月や記念日などに”家族みんなで撮った記念写真”以外で。
…おそらく、思い出せない方も多いんじゃないかと思います。
子供やペットや友達の写真は大量にあるけれど、両親や祖父母となると…。
ましてやその写真はほとんどスマホかパソコンの中にあって、おじいちゃんやおばあちゃんは見ることができない。
実際、私がそうでした。
家族を失った時に、最近の写真がほどんどないことに愕然とした記憶があります。
若くて元気な姿も懐かしいけれど、優しくゆっくりうなづきながら聞いてくれるようになった笑顔は思い出の中にしかないのだ…と思うと二重に悲しかった。
そんな時に、偶然亡くなる3ヶ月前に撮影した画像が見つかった時は、本当に嬉しかった。
なんでもない日常の風景の中にいるいつもの姿。
その写真を見るたびに「だいじょうぶ。なるようになる。」という言葉が聞こえてくるようで、どこか安心するのです。
写真とはこんなに気持ちを支えることができるものなのか、と改めて思ったのはその時でした。
今回の
三宅さんの写真が心を打つのは、写っているのは
三宅さんのおじいさま、という極めて個人的な被写体だけど、見ている視線は自分が家族を眺めているのと同じだから。
いつもの机の上。大事なものはいつもここ。
家族の写真もいつでも見えるように。
遊びに行くとまず見えるのはこんな姿。
三宅さんの視点から家族を撮影してほしいという、ご依頼から生まれたのが
「暮らしの記憶写真館」家族の暮らしを1冊の写真集に作るプロジェクトです。
家族みんながいつでも見ることができる写真集。
自分たちが撮るアルバムとはまた違う家族の記憶が写されています。
家族の記念日に、長寿のお祝いに。
3/31(日)のギャラリートークでは、このお話も詳しく聞けますよ。
3/31(土)、4/1(日)は
三宅智子さんも在廊してくださいます。
ぜひお話を聞いてみてください。
ふとした拍子に思い出すのは、他人に説明することも難しい、
こんな台所の片隅の午後の風景だったりするのです。
”我が家ルール”の朝ごはん。
【じじ 三宅智子写真展】2018年3月28日(水)~4月1日(日)
AM11:00〜PM7:00 最終日PM6:00まで
※5日間です!!
在廊:3月31日(土)、4月1日(日) 。
カメラを向けた先には祖父の生きる姿勢そのものがあり
それは歳を重ねても変わらない、祖父の人となりでした。
現在、祖父九十一歳。十年間撮りためた写真です。岡山初個展です。
三宅智子〜告知DMより
●ギャラリートーク
3月31日(土)15:00〜16:00
参加費:無料
要予約:カフェZまで Tel.086-263-8988
家族を撮ること、日常を撮ることについて、のびのびと、私が感じていることをお話ししたいと思います。
また、「家族」や「暮らし」をお話するときに関わりの深い、
命や老いについても話が及ぶかと思います。
こちらは、じいちゃんや、理学療法士として関わらせてもらった方々から、気づかせていただいたことをお裾分けする気持ちでお話しさせていただきます。
正解を探すことよりも、あたたかくて、心地よい、
そんな気持ちで、また日常に戻っていただければ嬉しいです。三宅智子