明日、9/20(日)までになりました!
【備前 渡邊琢磨 作陶展〜ミライノカセキ】渡邊琢磨さんは”備前焼”作家さんなんですが、なぜかギャラリーのトークは「スチームパンク」の世界!が多い。という不思議現象がおきています。
そして、「鉄の作家さんですよね?」の質問もその次の多い(^^)
さもありなん。
これは、どう見ても”錆びた鉄”
渡邊琢磨さんのスチームパンクシリーズの最新作たちの、この「どこから見ても鉄にしか見えない…」という質感には完全に脱帽。
…これこそが、”スチームパンク”なんじゃないの?という思いに、はたと行き当たりました。
「スチームパンク」とは、SFの1ジャンルにして”もう一つの実現されたかもしれない世界”。
スチーム=蒸気なので、産業革命(蒸気機関)のままの未来がやってきたら?という「ハウルの動く城」のような世界観。
…何処かからか、”使い込まれた鉄に変わってしまった備前”。
どこで?窯の中で。
窯変です。これはまるで”魔法”。
この画像↓だけだったら…多分、絶対備前焼作品だと、わからないと思う(^^)
「ミルフィーユ」と渡邊さんが呼ぶ、薄く平べったい花器のシリーズ。
鉄板を何層にも重ねたように見せたかった…って、そういうふうにしか見えませんから!

この、鉄板の油染み!!(のように見える)
渡邊琢磨さんの「スチームパンク」シリーズのもう一つ、面白いところは、
作品のほとんどが、用途を持った”うつわ”であること。
一見、どう見ても”オブジェ”なんですが、「実は、使えるんです!」
こういう意外な二面性も、”起こるかもしれなかった未来”のスチームパンクとリンクするように思うのは私だけでしょうか?

厚さ3cmくらいの中に、よくまあこんなに!見えないところまで!
渡邊琢磨さんの楽しくってしょうがない…って顔が目に浮かびます。
さて、ずっと「スチームパンク」推しできましたが、
渡邊琢磨さんの世界はそれだけじゃないんですよ!
この新しい試みも実に魅力的。
この華やかで楽しい感じは、今まで持っていた「備前焼」の印象がガラッと変わるんじゃないでしょうか?
その中でも、↓焼酎のためのフリーカップ↓の左のうつわ。
銀を施したように煌めいているのです。
窯変です。
これ、土が窯の炎によって変化したとってもレアな一品。

写真じゃわかりにくいかもしれませんが、手に取るとどう見ても銀。
実に貴重な逸品でございます。
これも”起こるかもしれなかった未来”のカタチ

そして、秘かに話題になってるのが、
【備前 渡邊琢磨 作陶展〜ミライノカセキ】限定、Z企画メニュー「ミライノオスシ」(^^)
なぜ?お寿司?と思われるかもしれませんが、今回の作品のなかに「お寿司一貫のためのお皿」というものがありまして。
それがあまりにもかわいいもので、ついいつもの遊び心がむくむくと…。
もちろん、Z企画メニューですからね。フツーのお寿司じゃないですよ!
珈琲と一緒にいただく新感覚!”もう一つの未来”のオスシです。
ネタは穴子とマグロをご用意しております。

こちらが「お寿司一貫のためのお皿」。
和菓子や、焼き菓子、おつまみなどなど、いろんなものが楽しめそうな陶板状のお皿です。

「お寿司一貫のためのお皿」も珈琲カップもお求めいただけます。

2020.9/9(水)〜20(日)
AM11:00〜PM7:00 最終日はPM6:00まで
9/14(月)、15(火)は定休日
在廊:終日在廊してくださいます