北野静樹(染色)
「自然界との境界に漂う『畏怖』なのか『敬意』なのか。
妖怪は、これらの恐れや禍福をもたらす存在として具現化されたものだ。
古いもの、老いたものに宿る神聖的な価値観は付喪神との解釈と重なる。
現代社会では妖怪の存在は実証されず、科学が未発達だった時代の迷信とされているが、
はたして妖怪は存在しないのだろうか。
日本の心や思考のあり方を表す事柄として、私は『妖怪と』いうモチーフに取り組んでみる。」
「妖怪茶房」の頼れるリーダー。
妖怪たちの就職先を斡旋するほどの面倒見のよさ(^^)
どんどん、妖怪ユニフォームの着用者が増えて行ってますね。


白神典大(硝子)
□
Glass Ten Studio代表
「小さい頃は暗い場所や
夜のトイレが怖くて嫌いでした。
そんな頃、水木しげるの描く妖怪達を見て
何かいるんじゃゃないかという恐怖のイメージが
少し楽しいモノに変りました。
僕が作り出す妖怪で
少しでも妖怪に興味を
持って頂ければと思います。」
「ちょっとイタズラが過ぎただけだもん。」と言ってそう。
どう考えても憎めないんですよ。
このまるで、”大福もち”みたいになっちゃった「すねこすり」。
こんな姿で、足にスリスリしてたら踏んづけられちゃいますよ!

時実月夜(絵画)
□ Instagram @tokizane_tsukiya
「妖怪画は絵師により伝聞を元に描かれるもの、または風刺や洒落により創作されるもの
それがまた別の絵師により模倣され、写され、その時々の風刺や風俗、洒落がさらに加味され
其れがまた写され、写され、それぞれの絵師の癖や美学によりさらにゆがみ、ひずみ、その間に
その伝聞乃至、風俗乃至、話そもののが失われるものもあり
残ったのはこんな妖怪が在ったらしい、という絵だけ。
悲しいかな
そんなこともあるのです
今回は先達の写しに近いものと、伝に沿い新しく形を与えたものと、これで彼らがまたすこし、
長く伝わるというわけでもないけれどああ、愛らしいものたちだ、と思っていただければ幸いです。」
妖しい。がまさにピッタリ。美しいものには…という作品たち。
多分、夜になるとそっと作品たちから抜け出してくる…に違いないです。


永岡かずみ(テラコッタ)
「目に見えない不思議な物、生物、伝承に常に興味を抱いています。
暗がり、闇などの隙間から生み出されたユニークだったり美しかっ
たり畏怖の象徴として具現化されたそれらは世界中に似通った形と
して残されている場合があります。
日々の営み中の密やかに愛され続けるものたち。
そんなものに魅かれつつ、気配を感じながら、ちょっと怖がったり
愛でたりする日々です。」
しっとり、湿った印象のある日本の妖怪たちの中にあって、どこかさらりと乾いた大陸の風を感じる
永岡かずみさんの妖怪たち。ヨーロッパなど異国の妖怪も紹介してくださってます。

【秋の夜長の妖怪茶房】2020.9/23(水)〜10/4(日)
am11:00〜pm19:00 最終日:18:00まで
9/28(月)・29(火)は定休日
渡邊琢磨(備前焼)