今週末2/7(日)までです!
【須波葵枝 日本画展〜はるをまつ】
Zの中は外の寒さはどこへやら。百花繚乱、温室の中にいるような温かさ…なのは
須波葵枝(すなみ きえ)さんの花々が咲き誇っているからでしょう。
ひと枝、またひと枝と持ち帰られる方が多いのは、お家の中でひと足早いお花見を…とか
なかなか外に出られない大切な方へ春を届けたいという思いがあるからでしょうか。
今回の、須波さんの作品展、花々の香りに包まれるような気持ちになるのですが、
ぜひ、会場でみていただきたいのは、見る角度や、時間帯、その日の天気によって絵が変化するところなんです!
「そんなことあるの!?」と思われるかもしれませんが、
あるんです!
その秘密は、下地に惜しげもなく使われている金箔。
「どこに金?」と思うような作品にも、使われているんですよ。
それが、光のあたり方によって、輝きを変えるから、ある時は朝に煙るような、
夕方には、少し妖しい光を秘めたように、おなじ作品でも印象が変わるんです。
だから、作品たちの前を通るときに、ふっと香りがするような、優しく花弁を揺らすような風を感じるんですね。
不思議です。
きっとお部屋の中でも、朝日が射す場所、明るい南向きの壁など、
飾る場所によって印象が変わっていくんだろうなあと思っています。
会場に来られたら、ぜひいろんな角度から作品を見てみてください。
壁面いっぱいを飾る大作!!
これこそ花の香りにむせ返りそうです。

陽光あふれる中に咲き誇る花々。
春の盛りの温かな光に包まれてください。

会場の入りからまるで並木のように並べられた「木蓮」の連作のベストな鑑賞時間帯(@Z)は
14:00〜16:00でしょうか。
自然の陽光に輝く木蓮の神々しさと優しさはまさに至福!
…私は夕暮れ時16:00〜のどんどん、妖艶さをましていく木蓮の姿にも惹かれますけど(^^)

伸びやかな筆致のドローイングも、寒さで強張った肩が解けていくようです。

今年ほど「春」が待ち遠しい年もないかもしれませんね。
【須波葵枝 日本画展〜はるをまつ】
2021.1/27(水)〜2/7(日)
11:00-19:00 最終日18:00まで在廊:2/6(土)、7(日)
2016年 倉敷芸術科学大学大学院 芸術研究科 美術専攻 日本画分野 修了
2012年 第29回FUKUIサムホール美術展 入選
2012年 第63回岡山県美術展覧会 県展賞
2013年 第64回岡山県美術展覧会 県展賞
2014年 個展「須波葵枝作品展~おだやかなきもち~」(アートガーデン・ギャラリーⅡ/岡山)
2015年 第33回明日をひらく絵画上野の森美術館大賞展 入選
2016年 倉敷芸術科学大学大学院修了制作展 加計美術館賞/研究科賞
2018年 二人展「須波葵枝 羽原恵子」(ぎゃらりぃしをり/岡山)