アトリエZは、元金型工場です。
2004年5月、貸しアトリエとしてカフェより1ヶ月早くスタートしました。
広さは8m×19mでちょっとした体育館並み。
工場の跡地でクレーン付き。
ちっちゃなロフトも付いてて上から制作現場を眺めることもできてしまう。
カフェにするには広過ぎるけれど、若い作家さんたちにとっては夢のような広さでした。
でもカフェに来られるお客さまには、裏のアトリエでアート作品を制作している人がいるなんて知りもしない。
普段からアートは敷居が高いと思っている人でも、カフェ×ギャラリーとしてなら発表の場として、気軽にアート作品に親しんだりすることができるんじゃないか…。
そんな気持ちがふくらんで、
ついにアトリエの一角にギャラリー展示スペースを作る事になりました。
しかし、こんな工場を仕切ったような展示スペースで展示したいという作家さんているのか?
不安にかられながら2005年6月、第1回展覧会を開催し、毎年年間約24本の企画展を中心に現在に至ります。
今コロナ禍の中、無観客でもいいからと、大阪から作家TALA(推定67歳)さんがご夫婦で搬入されてその日のうちに帰られました。
県外の作家さんからも当ギャラリーの利用希望をいただけるなんて思いも寄らないことことでした。
【TALA‘S ART WORKS 2021】Zでは5年ぶり4回目の展示です。Zの周年を飾るにふさわしい元気と笑いをもらえる作品展示になっています。
思えばいつも「アトリエZ」は「ちょっと変わったギャラリー」「変だけど面白いところ」「一言で言えない」…と言われてきました。
周りの方のアドバイスをいただきながら、いつの間にかこういう形になってきたのです。
ここがギャラリーか、と問われると正直自分でもどうなんだろう?と思ったりもします。
工場の天井・床を活かした「制作アトリエ」と、白い壁の「ギャラリースペース」、そして小さな雑貨屋さんのようなギャラリー「miniZ 」、また岡山の伝統的な木造建築の外装である焼板を思わせるカフェ側の「黒壁の展示スペース」、と一つの建物の中にいろいろな表情が宿っています。
展示のジャンルも現代アートから工芸、雑貨にいたるまでさまざま。
カフェスペースとも一体になっておりますので、お茶をいただきながらゆったりと展示作品を体感していただけます。来られるお客さまに、なにか気持ちが豊かになるものを提供したい、若い作家さんにも創作活動の夢の実現の場にして欲しい、そう思って全力投球でここまでやってきました。
それは、カフェもアトリエも同じ。
だからここは、カフェであり、アトリエであり、ギャラリーでもある「カフェ×アトリエZ」。
分類できないと言われるのは誇りでもあるのです。
日々の中になにかおもしろいことを発信できる「どこにもない場所」になれたらと願っています。
緊急事態宣言中のため、カフェは6/20(日)までテイクアウト販売のみとさせていただきます。
6/23(水)以降は通常のイートイン営業を再開いたします。
ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。