珈琲物語 －筆者あとがきに添えて－

秋からのイベントを控えて、新しいスタッフが集まってきてくれています。
昔からいるスタッフには、ゼットのコンセプトなど日頃からいろいろ話していますので、今回ゼットを手伝ってくれることになった人たちにひとこと。

カフェゼットのスピリッツは、「出会いの１杯、人生の１杯｣です。
古き良き本場パリのカフェを手本にしています。

このカフェを愛してくれているゲストの方々に、この場所が出会いのきっかけとなったらと願います。
そのために、私たちは、最上のお茶でおもてなしすることを使命の宣言としているのです。
心和むたった一杯のお茶が、人間関係を円滑にし、人生最良のターニングポイントになることだってあるのです。
そういう愛情を込めたお茶をいれることで、そのスタッフの人生も前向きに変わっていく。
そんな思いを込めて自然に出てきた言葉です。

ランチが良い、ケーキが良い、お酒が置いてある・・・・カフェの定義は、そんなスタイルの問題ではなく、もっと内面からにじみ出てくる人との交流思想がお店にないとカフェとは言えないと思います。
料理のことを云々するなら、レストランへどうぞ！でもどんなにすばらしい料理を提供するレストランにしても、テーブルが違えば、そこには出会いなど求めようもない、万里の長城がそびえています。
お酒のことを云々するなら居酒屋さんへどうぞ！お客さんと連帯感のある居酒屋さんにしても、文化の香りからは、遠いのではないしょうか。

さてそこまで言いきってゼットは具体的にどんなお茶を提供するというんでしょうか。
コーヒー豆の素性、紅茶葉の素性、１ｇのコーヒー豆の量、０．１ｇの紅茶葉の量、１度の湯温度差、金属イオンの無い水質、氷の質の良さ、抽出時間の違い、ミルク・砂糖・シロップなどの添加物排除・・・・・細やかで確かな技術と知識、それに加えてゲストに美味しいものを提供したいというあたたかい愛情で注文のお茶がいれられて行っています。
居酒屋さんで頼むのはまずビールです。バーで頼むのはカクテルです。ただタンクから注いだだけのビールよりも、氷を浮かべただけのウイスキーよりも、リキュール類をシェイクしたカクテルよりも、はるかにゼットのドリンクの方が手間と原価がかかっています。

カフェでまず頼むのは？
コーヒー、紅茶の地位を復権させるのもゼットの使命だと考えています。
カフェのメインがコーヒー、紅茶なら、それをさらにひきたたせるための食事、菓子もまがい物であってはならないと考えています。
ゼットは、ランチのセットでメインの飲み物を安くしていません。
サイドの食事、菓子を割り引きしています。
どこでもしているドリンクサービスとかドリンクバーのようなおまけは、考えていません。

以上、真面目に頑固に今後もカフェの本質を考えて行きますので、スタッフの皆さん、サポートよろしくお願いします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｂｙ　マスター