食品添加物は、合法的に厚生労働省で認可されているものが、約2000種類あるときく。
その中で食の安全性について疑わしいものも多い、というのが専門家の意見するところ。
実際、天然成分から抽出したものであっても、人体への影響を動物実験などで記録しているものは少ないそうである。
およそ食べ物とは毎日三度三度の反復積み重ねのため、その添加物が体内に何年も何十年も蓄積されていって、マックスになったときどれだけのダメージを受けるかというデータが必要なんだと思うのだが、こんな地味な研究は、まだ誰もしていないのが現状らしい。
前回、椎名誠さんの記事の中で記載していた添加物被爆症状に加えて、アレルギー症状を伴うというのも、いつかは因果関係を証明して欲しいものである。→
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(私は、【増粘多糖類】過敏症であることは、前にも書いたとおり。【増粘多糖類】という表示は、とてもあいまいな表示であり、粘りを出すための主成分が、何から抽出されたものかの表示は略してよいようで、なかには、アレルギー性の強い種類のものも入っていると聞く。)
今の時点で、食材には、まだ最低限の食品表示がなされているので、私たちは、自衛手段として怪しき物を罰するかたちで自分たちで選択していくことは可能である。
同じ価値観を持つ良識ある家族が作る家庭食なら、そのルールがあれば安心して口にできる。
ところがやっかいなのは、外食である。
これは、注文して口に入れるものすべてがブラックボックスで、何を食べさせられているのか、全く見えないのである。
ある有名なフードコンサルタントは、「食品添加物は、今の時点でその功罪がはっきりしない以上、どんどん使用しないといけない。多少毒を盛るくらいの刺激がないと今の消費者は、付いて来てくれない。」と、その著書に書いていた。
この考えは、今まで外食産業の主流をなしていたものである。
お店のスタッフやオーナーの食に対する姿勢が真摯かどうか、添加物などにも気を使ってくれているか、いろいろ食の質問をしてみて、親切に回答してくれるお店であるか・・・・そんなことからひとつひとつ賢く選定しながら長く付き合って行ける店かどうかを判断する基準にしたいものである。
この仕事社会のニッポンで、現実そんなことを気にしていたら、食べるものがなくなる、という言葉をよくきくのであるが・・・・・
何年か先、何十年か先で、自分たちの子供や孫たちの健康にも影響するかもしれないことを、今からひと手間かけて関心をもっていくかどうかで、無関心の人たちと大きく差がついていくように思われる。
いわば、「食の貧富の差」は、それほど家計に関係なく、社会現象になってもおかしくないのではないか。
現に、ヨーロッパ、とりわけスペイン、イタリア、フランスでは、子供たちをそういった悪影響から守るため、国をあげての食育運動を推進している。
うらやましい限りである。
by マスター