珈琲をひとくち舌にのせたときに幾重にも押し寄せてくる、立体的で複雑でふくよかな香味とそれでいてすっきりとした後味…他店ではなかなか経験できない…こんな味わい深い珈琲を自店でテイスティングできる喜びをスタッフともどもしあわせに感じています。
マニアックに陥ることなく、ハートがいかに感動をおこせるか、そんなところを一番大切に考えて日々精進しております。
ゼットでは、生産地毎、生産者毎の丹精込めた最高の珈琲の味わいを飲み比べていただきたいために、ほぼ週変わりで採れたての新鮮な「おすすめ珈琲」をマスターセレクトして提供させていただいています。
前回に続いて、今回入荷した豆の詳細です。
●ケニア「エアガズ農園」
ケニアのAA-TOPのグレードで、価格が高く、ほとんどがごく一部のアメリカのスペシャルティロースターに流れます。
日本のコーヒー関係者の大部分の方が未体験の香味のレベル。
世界中のスペシャルティコーヒーの中で、最も価格の高い生産地の豆です。
「エアガズ農園」は、環境や労働者への配慮もなされた伝統のある農園で、2006年にはGood Inside認証も取得しています。
良質なケニア産コーヒーならではのしっかりしたボディがあって、熟成した南仏の赤ワインを思わせる複雑な香味を堪能できます。
●パプアニューギニア「シグリ農園」
ゼットのおすすめ珈琲ではすっかりおなじみのものです。
「シグリ農園」は、現在世界中で生産が減少している貴重なティピカ種を栽培している農園。
パプアニューギニアで最高の品質を誇り、世界的に有名です。
その農園のAAクラスを提供しています(スターバックスは、AAクラスの下のAクラスを買い付けています)。
ケニア同様、昔から価格が高く、日本のマーケットでは限定されて使用されている豆です。
ティピカ種特有のピュアな香味の中にかすかに青草のような若さがあり、柔らかな舌触りが心地よいバランスをもたらします。
ヨーグルトのような心地よい酸と甘みが溶け合った優れたコーヒーです。
次回は、ゼットの定番珈琲たちとおすすめをあとひとつご紹介します。
常時、新鮮豆状態で入手できて、かつ、最高ランクの状態を維持するものしか定番メニューには掲載できないものなのです。
ここで、予告!
来年5月の「黄金週間教室」において、かねてより要望の強かった「珈琲教室・・・・テイスティング会」を行います。
もちろん案内人は、私マスターです。
開催日、参加資格などは、来年3月頃に当ブログでお伝えします。
お楽しみに!!
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カフェゼットで私と一緒に働いていただける方、お待ちしております(Tel.086−263−8988 午後4時以降で)。
by マスター