ゼットに野菜を持って来て来てくださるYさんから、見事な白菜が届く。
そろそろ、白菜も終わりだよな〜と思いかねてから食べてみたかった
「ピェンロー鍋」に挑戦!(と、いうほど気合いが入るような難解メニューではありません。)
この
「ピェンロー鍋」以前TVで紹介されていてどうしても食べてみたくなったもの。
妹尾河童さんの十八番の鍋だそうで、
「河童のスケッチブック 文芸春秋社」に紹介されているらしい。(読んでません。すいません。)
大量の白菜と豚肉、鶏もも肉、干し椎茸、春雨を煮込んで作るというだけの鍋なんだけど、どうしても食べてみたかったのには訳があるのです。
この鍋、味付けは、各自のお皿に「好きなだけ」塩+唐辛子+胡麻油をとって、そこに鍋の汁をチョイと入れて好みのつけダレにしていただく。天婦羅を塩でいただく感覚とでもいいましょうか。
これでも、どうってことないんですが、コノ鍋、中国内陸部のおもてなし料理だというのです。そう、海の無いかの地では「塩」は超貴重品。大切なお客様に「塩を好きなだけふるまう」というのは大御馳走だったんですね。だから、この鍋は「塩を味わう鍋」なんです…。(TVの受け売りですが)いや〜、ロマンです!!やられました。だって今でこそ”〜の塩”なんていうのがブームですけど、日本人にとって塩はあって当たり前の調味料。でもその昔「敵に塩を送る」って話もありましたね。最近、「塩」がマイブームのわたしにはぐっとくる鍋でした。Z家では藻塩でいただきましたが、岩塩もよさそうです。

食べると、内モンゴルの乾いた草と砂の混じった風が吹いて来る…。(←勝手な想像)はずなんですが、マスタ−はロマンより味に興味があるらしく、ひたすら食べまくってました(だから、写真は半分に減ってる…)。
この鍋、妹尾河童さんは白菜が甘味を増す1月〜3月しか作らないんだそうです。ぎりぎり間に合いました。ふう。〆の雑炊がまたウマイ。もう1回はできるかな?