先週末の桜、お花見はいかがでしたか。
Z家の週末は、華のあるノラ・ジョーンズ主演の「マイ・ブルベリー・ナイツ」を見て来ました。
Z家の大好きな「美味しいフード系映画」のつもりで見にいったんですが、やっぱりそこは、ウォン・カーウァイ監督ですからね・・・。
彼の初期作品「恋する惑星」を連想させつつ、途中からは決して軽やかなテンポで進みません。
フラッシュバックされるブルーベリーパイのアップは美味しくなさそうにどろどろうねうねして何かの象徴でしょうか。
よくもまぁこんなにと思うほど、全編を通して食事をするシーンといったら不味そうに食べ物を頬張る登場人物たちばかり。
孤立した人間関係がこんなところにも演出する意図に入っているんでしょうね。
観る側の生理的なところまで、監督の手のひらで操られているってことでしょうか。
そして、最後のラストシーンで、本当に美味しく食べるノラとジュードの姿に何かやっと温かく、ほっと救われる感じが。
むちゃくちゃ劇的なラストでもないのに、主人公ふたりの気持ちにこれほど深く入り込めて、仕合わせな気持ちにさせてくれるのも、こうした伏線があればこそ?
そう考えると、やっぱりこれも最上級の「フード系映画」といえます。
結論:オススメ!
余談、前日英会話教室のメグ先生との打ち合わせで5月の教材でオススメしたこの映画の挿入歌ノラの新曲「The Story」。
ススめた以上、見に行かねばと足を運んだのですが、上映後メグ先生とばったり出会ったのでした。
それなら一緒にお供しましたのに!
はい、わかっておりますとも、5月の英会話教室は「ブルベリーパイ」をお付けしますよ小ぶりですけど、よろしく!!
"My Blueberry Nights"サウンドトラック・ジャケットより掲載
by マスター