やっと、待ちに待った晴れ間がやってきました!
これ、ですよ!これ!
尾崎雅子作品展〜刻々変わる陽の光、窓から降り注く陽光がゆらめくに連れ、様々な表情の光と影がゼットの中に踊ります。
今回、どうしても展示してもらいたかったのは『窓』。
灯りの光を透すステンドグラスではなく、お日さまの光を受け止めるステンドグラス。
大きなゼットの窓から入る自然の光とコラボして欲しかったのです。

ゼットでは、オブジェの印象の強い尾崎さんですが、実は作品の中心は今回の「窓」のような、家と一体となったもの。
日々暮らしてゆく空間で常に移ろう光を感じていられたなら…。
なんだか、違った感性が磨かれるような気がします。
こんなふうに『窓』を意識したのは、「大草原の小さな家」を読んでからのこと。
この本、ものすごく当時の生活が生き生き描かれていて大好きなのですが、その中に”とうさんが遠い町から「窓に入れるガラス」を買って来る”というくだりがあるのです。
大切に大切に運んで来た小さなガラスを窓に入れて、ローラたちは透明なガラスごしの光を景色を大喜びで眺める…。
その時、はたと「そうか、ガラスの入ってない窓=扉=家の中は真っ暗闇なのか。」と気が付いたんです。
それまで「大草原の小さな家」は閉め切ると真っ暗な家、だったんですね。
窓にはガラスがあってあたりまえの私たちには、想像できないくらい明るい光だったんでしょう。
そんな、光に対する感動を新ためて呼び覚ましてくれるのがステンドグラスだと思うのです。

大きな窓だけじゃなくて、光を集める温室や…

小さなお家もおりますよ!
陽の光にあわせてゆっくり伸びてゆく影も楽しい。
新しい午後の楽しみ方を発見してみてください。