小林泰子さんの作品は、自然の葉をモティーフにしたものが多いんですが、どうして今回の作品展タイトルは
「空」なのか…?
「空に向かって成長した葉が、空の色を映し取って舞い降りて来る。
決して触れる事のできないはずの一瞬のきらめきが、私達の手に届く。
それは秋の不思議な物語です。」…案内DMより

この壁一面の大作は、夕暮れ時の太陽が沈んでから夜の闇にに変わるまでの短い空の色を映したものなのだそうです。
深い藍色から優しい浅葱色の様々なグラデーションが実に美しい。
「青」それは日本人が最も好きな色。日本ほど様々な青の名前を持っている国はないと聞きました。
本当に”そらのいろが降ってくる”ようです。
現代アートと言われるものは、なんだかぎょっとするくらい刺激的だったりびっくりさせられたり、衝撃的だったり、元気がよすぎたりするものが多くて、見てて疲れたり、気分がざわざわしたり、パワーを吸い取られそうになることもありますよね?
小林泰子さんの作品も、たぶんジャンルは「現代アート」に属するんだと思うけど、見ていると心が穏やかになって静かなパワーが満ちてくるような感じがするのです。
「現代アートって、よくわからないしなんか好きになれない。」と思っている方にこそ、体験してほしい作品展です。

手の中に入る「現代アート」をお部屋に連れて帰るっていうのも芸術の秋にふさわしい大人の余裕かも(^^)
小さい頃に真っ赤な落ち葉が宝物だったように、ここでも宝物を手にいれてみませんか?