倉敷市立美術館で現在同時開催中の特別展「
写真家・中村昭夫の原点1956-1964/共鳴する美術2009―表現への挑戦」に行ってきました。
まず前者ですが、「写真家
中村昭夫」氏の23歳~31歳までの若いころの作品群。
すでにこの魂の入り様は何なんでしょうか。
納得いくまで対象を離さない、かといって一瞬を逃すまいとするピリピリした緊張感にしばし立ちつくすのみでした。
去年、お亡くなりになられて家人の方だけでは資料が膨大すぎて、整理に手が着かない状態とききますが、作品に取り組む構想や下準備などを克明にメモしたりコンテをとったりしたノートなども綺麗な状態で展示されていて、これなどは写真家を目指そうかという方たちに大変勉強になるのではないでしょうか。
若手作家さんへのエールを込めての写真展であり、「共鳴する美術展」に繋がっていく深い意味が読み取れました。
そして後者「共鳴する美術」は、当美術館が毎年取り組んでいる、次代を担う岡山ゆかりの若手作家への支援事業。
今年は4人の作家さんが紹介されています。
その中にゼットではおなじみの「写真家
青地大輔」氏も選ばれて、今年に入っての新作中心で展示されています。
どの作品も50号前後のパネル展示で迫力満点です。
ぜひ直接会場で見てほしいと思います。
言えることは、次代の中村昭夫氏に一番近い存在ということです。
いずれも来月11月8日(日)までとなっています。
お見逃しのないように!
by マスター