11月17日は、芸術家イサム・ノグチの誕生日。
グ−グルのトップもこんなロゴになっていました、粋ですね。
この日「イサム・ノグチ庭園美術館10周年記念セレモニー&コンサート」に行って来ました。
ニューヨーク、パリ、東京からも生前親交の深かった方々を中心に約120名が集まりました。
そんな中のひとりHさんに、あつかましくも連れて行ってもらいました。
式典がはじまるまでの待ち合いに、古い米倉を移築してアトリエとしていたところに通されました。最後まで仕事をしていた雰囲気ををそのまま残していて、海外に仕事に行って急逝しただけに、彼がいつかふらっと戻って来ていつでもすぐ作業にとりかかれる心構えで学芸員スタッフは管理しているということでした。
今日は、生きていれば105歳の誕生日を皆で祝おうというのもすごく自然なかたちでのみ込める思いでした。
作品展示棟で行われたセレモニーの後のコンサートでは、あの有名な巨大作品「エナジーヴォイド」の横で、この作品からインスピレーションを受けて創作したというエピソードを持つ武満徹氏の曲を中心に、フルート奏者小泉浩氏が荘厳で素晴らしい演奏を展開してくれたのでした。
Hさんのはからいで、ゲストハウス、書斎も貴重な見学をさせてもらうことができました。
ありがとうございました。
このあと、足をのばした「ジョージナカシマ記念館」にも訪ねてわかったのですが、当時の香川県金子知事は、こうした著名な芸術家を招致して地場産業振興に力を注いでいたこと。
こういった行政地盤があってこそ瀬戸内国際芸術祭が香川県を中心に盛り上がっているんだなということ(いきなり飛躍しますが、自分にはすんなり納得できました)。
もとに戻りますが、金子知事のあと、香川県もしばらくは文化不毛の時代があったそうで、そんなときを経て、庭園美術館が石工の職人さんたちを中心に有志の方々の手作りで公開され、その後も大変な努力で維持されて来たという重みに頭の下がる思いがします。
当美術館では「サポートメンバーシップ制度」なども設けていますので、ぜひ機会があれば加入してみてはいかがでしょうか。
by マスター