海のそばに住んでみたい…。そう思ったのはいつの頃だったんでしょうか。
その時に思い描いた「海」は夏のざわめいた海ではなくて、なぜか波音が闇の遠くから無限に響くような夜の海。
そんなことを思い出させてくれた今回の「ノエル展」…もう一つのテーマは海?

ゆっくりと巡る灯台の光は迷う気持ちを優しく照らしてくれるよう。

錨をあげて新たな航海に船出するのか、港に落着くために錨をおろすのか…それが問題だ。

…静かな海の見える高台に立つこの村では、サンタさんは鈴の音を波音にまぎらせて、月明かりできらきらと光る波を渡ってやってくるのです…。なんて物語が始まりそうじゃありませんか?

ちょっと迷った時に、優しい気持ちになりたい時には人気のない冬の海がいい。
寄せては返す波の音が新しい気持ちを運んできてくれるから。
…自分への贈り物にはこんな時間はいかがでしょう?